読書中の本

今週初めから読んでいる書籍は面白いので紹介する。

書籍名は「絶滅の人類史」という。著者は、更科功氏。氏の専門は分子古生物学という変わった学問である。出版社は、NHK出版新書である。

まだ、1/3程度しか読んでいないが、中身が濃い。先ず、人類と言えば、ホモサピエンスを連想するだろうが、実は、700万年前から、2足歩行をし、他の動物とは形質が異なり、人の特徴を備えた動物は15種類以上存在するようだ。

ただ、15種類と言っても、これは頭とか、足とか体の一部が発掘されたものを指しており、未だ、発掘されていないもの、何らかの形で骨等が残っていないものもあり、絶滅した人類の数はもっともっと多いだろうとのことである。

この書籍は、それぞれの人類の特徴を丁寧に説明してくれていて、勉強になる。

しかし、この書籍の面白いのは、そこにあるのではなく、人類を特徴づける2足歩行は、走る速度が遅く、4足歩行に劣ると説明し、そのうえで、どうして人類は2足歩行に移行したのかを解き明かしている。

確かに、地球上にはたくさんの哺乳動物が存在するが、人以外の動物はすべて4足歩行である。4足歩行の方が速く走れるので、他の動物を捕獲するのに有利であるし、他の動物から逃れるのにも有利である。

だから、人以外の全ての哺乳類は有利な4足歩行を選んでいるのである。では、どうして、人類だけが不利な2足歩行に移行したが。

移行途上で、他の動物に捕獲されれば、2足歩行の動物は生存できない筈であり、人類の繁栄はあり得ないことになる。しかし、人類は不利な2足歩行なのに、これだけ繁栄できている。その解説をきわめて論理的に説明しているのである。

大体、書籍の1/3読むと、上記内容が書かれていて、理解できる。

残りは2/3ほどあるが、目次を見ると、絶滅していった人類たち、人類に起きた奇跡とは、ホモ属は仕方なく世界に広がった、何故脳は大きくなり続けたのか?、ネアンデルタール人の繁栄、ホモサピエンスの出現、認知能力に差はあったのか、ネアンデルタール人との別れ・・・・と続いていく。

先を読みたくて仕方ない衝動を覚えるのは私だけではない筈だ。

読んでいない方は是非、読むことをお勧めする。

 

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