今月の15日だったかトンガのある火山島で、噴火が起こり、その島自体が無くなってしまったようだ。

最初、日本の気象庁は噴火なので、津波の発生はないとし、津波注意報は出さなかった。ところが、東北や沖縄において、潮位が異常に上がり、突然津波警報、注意報が日本全国の太平洋側に発令された。

私はこのニュースを聞いて、興味を持った。通常、津波は地震によって引き起こされる。だから、今回のように、地震を伴わない噴火では、津波が起こるとは考えられない。確かにその通りである。
ではどうして今回の噴火で、津波が発生したのか?これが面白い。
何処かのテレビ局のニュースで解説されていたが、噴火で津波が起こる原因は、噴火の爆発音の音圧に起因するとのことだ。
噴火の勢いが強く、大きな爆発音が発生すると、その音圧が空気中を周囲に伝搬し、伝搬先にある海水面に到達する。そして、高い音圧レベルで海面を押す。爆発が終わると、音圧レベルが下がるので、海水面は元の高さまで戻る。噴火の爆発音は1回でなく、何度も繰り返すので、海面が何度も繰り返し下方へ押される。海面が上下に振動する様は、海底地震と全く同じなので、結局、津波が発生し、それが、周囲に伝搬することとなるのである。

今回の津波から得た教訓は、津波の原因は地震だけによらないということだ。それで、気象庁も噴火で津波が発生する場合に対処するよう、多分、津波の検出プログラムを修正するのではないだろうか?
噴火の音圧で津波が発生すること自体、過去にもあったようであるが、日本のような地震大国では、地震に関する研究が突出していて、噴火の音圧に依存する津波は軽視されていたようである。

