最近、気になっている事例を説明する。
●セルフレジ :セルフレジは、買い物をした客が、各商品の価格をバーコードリーダーに読み取らせ、決済するシステムである。それまでは、レジに店員がいて、その店員がすべての作業をやっていた。
客は、買取価格の金額を支払うだけの作業であった。ということは、セルフレジになって、それまでの店員がしていた作業を客が代行するようになったのである。でも、代行しても何ら代行料を貰っている訳でない。ただ働きしているのである。客がタダ働きしている限り、経営者は店員が不要となったことに伴う給料分、利益が増大するのである。
店員の給料分の金額を客側に還元するのなら理解できるが、一切そういったことはやっていないようである。
そもそもの話だが、客が購入した商品の合計額を計算するのは、客でなく、店側の人間である。店側と客とは、利益相反の関係にあるので、客に合計金額の計算をさせるのは店側にとって不利益を蒙る可能性があるからである。
だから、セルフレジシステムは、これまでの商品取引に反するシステムであり、店側が客の購入した商品の金額を計算する作業をやるべきである。別に店員にさせなくとも、自動読み取りロボットを設置して、店側の責任で読み取りを行い、買取価格を計算するのである。
もし、現行のような、セルフレジシステムをこれからも継続するなら、代行手数料分を客に支払うべきである。
私は、何故、消費者がこのことを主張しないのか、良く分からない。商品買取の行為に立ち戻って考えれば、分かることなのに、と思うのだが・・・。
ここでは、買い物を例に挙げて説明したが、現在の社会システムは、既存のシステムの規則、規範を無視した、客側に作業を転換している例がチョクチョクある。
