先日のことだ。私は1枚の写真を見ていた。

その写真は、よく私が撮影する構図である。一番手前に道路が左右に伸びており、道路の向こうには1つの田圃が広がっている。その田圃の向こうには民家が田圃に沿って並んでいる。民家の数は5、6軒だ。道路の上にはわが愛犬、GOANが横目でこちらを見ている。

民家は、ピンク色の壁の新しいお家、アパートのような長屋風建物、それに普通の1戸建て民家が数軒並んでいる。

全体として我が家の近くで普通にみる風景である。

ただ、この風景がどこで見かけるのかハッキリとは分からない。

場所を特定するのに決め手となるのは、道路の向こうに田圃がある景色、それにピンク色の壁の民家、それにアパートのような建物である。

早朝の散歩へ出かける際、一応心当たりのある場所へ立ち寄ってみた。その場所では、道路があり、その向こうに田圃があり、その向こうに家が数軒並んでいる景色が存在する。

しかし、ピンクの壁の色の家が無いし、アパート風の建物も存在しない。だから、写真に写っている場所ではない。

散歩しながら、ピンクの壁の家はどこに存在したか考えていた。数軒の家が候補として存在するが、いずれも、住宅地の中に存在し、田圃の向こうに建っている家ではない。また、アパート風の家に関しては、自宅界隈では見たことが無かった。

散歩から帰り、パソコンに格納しているアルバムを検索し、どの写真だったか探してみた。不思議なことに、私が見ていた1枚の写真と同じ光景の写真は存在しなかった。

 

それでも写真が見つからないのは検索ミスのせいだと思っていた。結局、過去20年程度は遡ってアルバムを検索したけれど、私が見た写真と同じ光景の写真は見つからなかった。

ここまで、私は最初の写真が存在すると信じて、撮影場所の推測、過去写真の検索と行ってきたけれど、結局見つけることが出来ず、おかしいと思い始めた。何がおかしいかというと、最初の1枚の写真は、そもそも無かったのじゃないかということだ。

そう考えると、話の辻褄が合う。つまり、最初の1枚の写真は、私が夢の中で見た写真なのだ。確かに、ピンク色の壁の家は、熊本に行った時に見た。また、アパート風の建物も、熊本の娘宅の近くに存在する。最初の1枚の写真は、私が夢の中で、過去の複数の景色から合成した写真だったのだ。

上の話は、ちょっと信じられないだろうけれど、先週の土曜日に実際に私が経験した話です。最初に見た1枚の写真が夢の中でのこととは思っていなかったがために、延々と、場所探し、写真探しを現実にやっていたのです。

とても不思議な体験でした。でも、疲れていたからか、夢とうつつがごっちゃになってしまっていました。

一応、今の私は、夢の中で合成した写真を見ていたと割り切っており、今後はこういった変な体験はしないと思います。体験しそうになると、きっと、今回の経験を思い出し、これは夢であると判断すると思う。

以上、長々と書きましたが、夢うつつのお話でした。

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